すでに夏の到来を感じさせる沖縄県ですが、3~4月といえば、卒業・入学・就職のシーズン。嬉しいことではありますが、連日の歓送迎会やお祝いで、飲みすぎ・食べ過ぎで体調があまりよくないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。私の周囲でも「朝起きたら顔がパンパンにむくんでいた!」という話を耳にします。今回は、塩分摂取量が多くなってしまった時の対策についてお話します。 今までの連載でも何度かお伝えしている通り、「塩分は質の良いものを適量使う」ということが、素材本来の味を一番おいしく、かつ健康的に食べる方法です。しかしながら年齢・性別・生活強度も多種多様なお客様がいらっしゃる外食店では、どうしても使用する塩分量が多くなりがちです。それは、誰もがおいしいと感じる味付けにする必要があるからです。塩分量がある程度多めにしておくと、味を濃厚に感じるので、最初に一口食べた瞬間に「おいしい!」と感じやすくなります。その反面、濃すぎる塩分によって素材の味がマスキングされてしまってのっぺりとしてしまい、料理の表情に変化がなくなったり、塩分摂取量が過剰になったり、食べ終わった後に喉が渇いたりむくんだりするというデメリットも多くあります。 また一般的に、料理に使う塩の量は、お酒を飲んでいない時よりも、お酒を飲む時のほうが多くなりがちです。その要因として、まず第一に、アルコールで舌が麻痺するため、味が濃くないとおいしく感じにくいということが挙げられます。また、アルコールの利尿作用によって、尿とともに塩分をはじめミネラルが体外に大量に排出されてしまうため、身体が自然と欲するということもあります。さらに、味を濃くすることで喉が渇きやすくなり、ドリンクの売上があがるというようなことから、味付けを濃くするお店も。 連日外食三昧になりがちなこの季節は、本来自分の身体が必要とする以上に塩分を摂ってしまう時期なのです。 塩は、質のよいものを適量摂ることで人間の身体を健康に保ってくれるもの。このような塩分過多の状況は、もちろん健康によい訳がありません。喉の渇き、むくみ、不整脈、人によっては血圧の上昇を招いたりもします。 それを防ぐためには、「カリウムを多く含む食べ物の摂取」が一番おすすめです。カリウムとは、ミネラルの一種で、摂取しすぎたナトリウムを体外に排出してくれる働きを担っています。アルコールを飲んだあとに水分だけを摂取しても、体内のナトリウムとカリウムのバランスが崩れているので上手にナトリウムが排出されません。カリウムと水分を一緒に摂取することで、摂りすぎたナトリウムが上手に排出されていきます。なお、降圧剤を服用している人、腎臓に障害のある人は、カリウムの摂取により体調不良を引き起こす可能性がありますので、必ず医師に確認してから摂取をするようにしてください。<カリウムを多く含む食品>
トマトジュース(200cc中507mg)
バナナ(120g中346mg)
キウイフルーツ(100g247mg)
グレープフルーツ(200g中196mg)
アボカド(125g中579mg)
枝豆(100g中325mg)
納豆(50g中345mg) カリウムを多く含む食品の中には、枝豆や納豆など、おつまみに向いているものもありますので、食事中から上手に取り入れるようにしたいですね。なお、干し柿や干しあんずなどのドライフルーツにもカリウムは多く含まれていますが、糖分もかなり多いので、夜の摂取はあまりおすすめできません。どうしてもという方は、日中に摂取するようにしましょう。<おつまみに!アボカド納豆>
材料(2人分)
アボカド…1個  納豆…2パック  わさび…少々  レモン果汁…少々
作り方
(1) アボカドは種をとり、食べやすい大きさに切り分けてレモン果汁をふっておく。
(2) ボウルにアボカド、納豆、わさびを入れて混ぜ合わせたらできあがり
ポイント
*ナトリウムの排出が目的のおつまみなので、お醤油やお塩は使わないようにしましょう。レモン果汁とわさびの風味、納豆の旨味で十分においしくいただけます<むくんだ日の朝に!フルーツのヨーグルト和え>
材料(2人分)
バナナ・・・1本  グレープフルーツ・・・1/2個  キウイフルーツ・・・1個 プレーンヨーグルト・・・1カップ
作り方
(1) フルーツはそれぞれ食べやすい大きさに切る
(2) カットしたフルーツをヨーグルトと和えたらできあがり
ポイント
*お砂糖は使わないようにしましょう。バナナの甘味で十分においしくいただけます 塩分に限らない話ですが、どのような栄養素も、摂らなさすぎもよくありませんが、摂りすぎてもよくありません。こと塩に関しては、沖縄にはせっかく質のいいお塩がたくさんあるので、「質の良い塩を適量摂る」ことを心がけてくださいね。

塩分を摂りすぎた後におすすめのトマトジュース

カリウムを多く含むバナナでナトリウムを排出しましょう

飲んだ翌朝は納豆を食べてむくみ解消

塩分を摂りすぎた後におすすめのトマトジュース カリウムを多く含むバナナでナトリウムを排出しましょう 飲んだ翌朝は納豆を食べてむくみ解消