Google(グーグル)が開発した現実世界の陣取りゲーム「ingress(イングレス)」。2012年11月にスマートホン向けの無料アプリとしてサービス(http://urx2.nu/gouH)が始まり、世界中でユーザーをとりこにしている。14年11月時点で、日本は世界で3番目に多いプレーヤー数を誇り、沖縄でも、じわじわとユーザーが増えている。沖縄では、昨年から、イングレスに特化したラジオ番組が開始され、イングレスをモチーフにしたぜんざいも登場した。沖縄のイングレス事情を全3回にわたって紹介する。最終回は、イングレスぜんざいを完成させた永山賀朗(よしろう)さん(34)。

ぜんざいを作る手つきなのか、自ら、ろくろを回しているようなポーズを決めながら、イングレス愛を語る永山さん=沖縄市泡瀬、米八そば

超絶技巧で作るレゾネーター(横から見たぜんざい)

常連客と気さくに話す永山さん。ちなみに、課金アイテムのめがねをかけて、この日はインタビューに答えてくれた

ぜんざいを作る手つきなのか、自ら、ろくろを回しているようなポーズを決めながら、イングレス愛を語る永山さん=沖縄市泡瀬、米八そば 超絶技巧で作るレゾネーター(横から見たぜんざい) 常連客と気さくに話す永山さん。ちなみに、課金アイテムのめがねをかけて、この日はインタビューに答えてくれた

 「イングレスぜんざい始めました」。2014年9月、沖縄本島中部、沖縄市泡瀬の「米八(こめはち)そば」のツイッターのつぶやきは、全国に拡散された。ぜんざいを完成させた2代目、永山賀朗(よしろう)さん(34)が「炎上するんじゃないか」と思ったほどの勢いだった。氷でポータルを作るまでわずか2分という「神業」を習得するに至ってからこれまで、どのような道のりがあったのだろうか。
 2014年8月、お笑いタレントの伊集院光さんのラジオから、イングレスの話題が聞こえてきた。「普段、ゲームはやらないけれど、現実とリンクしているなら面白そう」。伊集院さんもはまっているなら、と始めてみた。
 ハックするため、ポータルをはしごし、リンクを張った。「実際にポータルのある現地に行かないとゲームは進まない。仕事が終われば、お酒を飲みたいのに、なぜはまったのか」と首をかしげる。
 「イングレス研修」と名付けて東京まで遠征した。渋谷に行くと、ポータルだらけ。「地元の沖縄市もこういう状態にしないと!」と奮起し、ポータル申請に歩き回った。
 永山さんは数年前、「超絶技巧ぜんざい」を考案。さらさらとした氷で「コウノトリ」や「オスプレイ」を作り出し、これまでも客を楽しませてきた。氷削り機からたまたま横に長い氷が落ちてきたのを見て、この氷を使って何かできないかと試行錯誤し、完成させてきた。
 イングレスに夢中になって1カ月。「超絶技巧」の作品の一つ「花」を表現したぜんざいが、青や緑の色を付けたらポータルに見えるのではないか、とひらめいた。もともとお店で使っていたブルーハワイ味の青色と、新たに購入したメロン味の緑色シロップをかけてみると、やはり、ポータルに見える。白いスプーンを8本のうちの1本のレゾネーターに見立て、完成させた。