こんにちは。今回で「島人の宝・塩」も6回目を迎えました。そして時が経つのは本当に早いもので、もう今年も残りあとわずかになりました。連日の忘年会で二日酔い続きの方もいらっしゃるのでは? そして、目前に控えたクリスマスはもちろんですが、そろそろ年末の準備のことが気になりだしたのではないでしょうか。そう、年末といえば「大掃除」に「おせち」。この2つをクリアして、すっきりした気持ちで新年を迎えたいですよね。
そこで今回は、年末に役立つ「塩」の活用方法をご紹介したいと思います。

塩は年末にも活躍します

濃度1%の塩水で二日酔い対策

塩で保存容器の匂いもとれます

塩を使って数の子をおいしく塩抜き

塩は年末にも活躍します 濃度1%の塩水で二日酔い対策 塩で保存容器の匂いもとれます 塩を使って数の子をおいしく塩抜き

●二日酔い対策には塩を


アルコールを大量に摂取すると、お手洗いが近くなりますよね。これは、アルコールには利尿作用があることと、味がついているので飲みやすく水分を大量にとってしまうことに起因するのですが、体内から水分と一緒に様々なミネラルも排出されていきます。そのため、二日酔い対策にとお水ばかり飲んで寝ると、体内のミネラルバランスが大きく崩れたままになってしまうので、次の日にひどい二日酔いになりやすくなります。よく「飲んだあとのラーメンは格別においしい」と言いますが、これは体内のミネラルバランスが大きく崩れた結果、身体が本能的に水分と塩分を求めているものだと考えられます。ただ、ここでラーメンを食べてしまうと、余計な脂肪や炭水化物もたっぷりついてきますので、肥満の原因になりますし、なにより次の日の朝、ものすごい胃もたれを引き起こします。

そこでおすすめしたいのは、寝る前にコップ1杯の塩水を飲むこと。人間の体内には濃度1%ほどの塩分が含まれているので、それに近い濃度の塩水を飲むことで、出ていてしまった塩分を補給しようということです。作り方は簡単で、500mlペットボトルに塩小さじ1杯弱を入れて溶かすだけ。残った塩水は冷蔵庫に入れておいて、翌朝またコップ1杯飲むことをおすすめします。二日酔いの日は最初は味を感じないか、または甘く感じると思いますので、飲んでいて「しょっぱいなあ」と感じるまで飲んでいただいて大丈夫です。

沖縄には、世界的にも評価の高いミネラル含有量の多い塩がありますので、塩水を作る時にはぜひ沖縄の塩を使ってくださいね。

【二日酔い対策の塩水におすすめの塩】
粟国の塩 釜炊き(沖縄海塩研究所) 
ぬちまーす(ぬちまーす)

●大掃除で活躍する塩の使い方


塩で掃除? と思われるかもしれませんが、塩は高い吸着力を持つため、実は汚れ落としなどにとても役立ってくれるのです。あまり化学薬品は使いたくないという方には特におすすめです。

・タッパーなどの匂い落とし
タッパーなどの保存容器に匂いがこびりついた時には、容器いっぱいにお湯をはり、そこに塩を小さじ2杯程度入れて、一晩おいてから洗剤で洗うと、匂いがすっきりとれます。これは、塩には強い吸着力があることを利用した方法です。(そのため、塩の袋をキムチなどの匂いの強いものの横に置いておくと、まれに袋を通過して匂いを吸着して、塩がキムチの香りになったりすることも…)
・鍋の汚れ
焦げついた部分を軽く濡らし、塩をたっぷりふりかけます。10分ほど置いた後、スポンジでこすると、焦げが落ちやすくなります。これは、塩の硬さが、硬すぎず柔らかすぎず、ちょうど骨折をした時にはめるギプス(石膏)と同じくらいの硬さであることを利用した方法です。硬すぎないので、鍋は傷つけずに汚れだけを取ってくれます。(そうはいってもこすり過ぎにはご注意くださいね)

これでおうちの気になる部分もすっきり! ただし、塩は金属の錆の原因になるので、しっかりふき取ることを忘れないでくださいね。

●塩蔵食品の上手な塩抜き


お正月には欠かせない数の子の塩抜き、結構難しいですよね。うまくいかなくて旨みが抜けてしまって水分でべしゃべしゃになってしまったなんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、塩を使うと、塩蔵食品の塩抜きが上手にできるんです。

これは、浸透圧を利用した方法で、高い塩分濃度の塩蔵食品を薄い塩分濃度の塩水につけると、塩蔵食品の内側と外側の濃度の均衡を取ろうという力が働き、濃いほうから薄いほうへ塩が出ていきます。真水につけてしまうと、塩蔵食品が外側の水分を吸うことで塩が薄まったように感じますが、同時にべしゃべしゃとして旨みも抜けてしまいます。外側の薄いほうに塩を2%ほど入れてあげると、塩蔵食品の塩分濃度は同じく2%程度になるまで塩が抜けていきますので、食品の中に余計な水分が入ることなく、上手に塩だけを抜くことができます。

二日酔い対策、大掃除、塩蔵食品の塩抜きと、これでお正月の準備は万端ですね。
それでは、みなさまくれぐれも飲み過ぎ・食べ過ぎに気を付けて、どうぞ健やかによいお年をお過ごしください。また来年お会いしましょう!