「Bem vindo ao Nahacidade(ベンヴィンド アノ ナハシダージ(ようこそ那覇市へ)」。
 2014年9月26日、ひと気も少ない夜10時の那覇空港に、那覇市の姉妹都市であるブラジル・サンビセンテ市から、プロのサンバの先生がやってきました。黒い肌に手足が長く、すらっとした体形。日本人と比べると、実年齢よりも上に見られがちなブラジル人にしては珍しく、とても若々しい印象です。笑顔が素敵な彼の名前は、ヴァグネル・ガウディノ。サンバパーカッションのインストラクターであり、音楽制作から舞台演出、衣装から山車飾りの制作も手掛けるマルチアーティストです。
 文化交流研修のため、9月末から11月までの約2カ月間、那覇市に滞在しています。現在、私たちサンバの宮城姉妹も那覇市職員の皆さんと一緒になって、ヴァグネル先生を心から歓迎し、沖縄での研修やサンバの普及活動のお手伝いをしています。また、サンバを愛する仲間と共に、ヴァグネル先生から、打楽器演奏を中心とした様々な技術を習得させてもらっています。
 なぜ今回、サンバの先生が研修で沖縄へいらっしゃることになったのか? 那覇市姉妹都市のサンビセンテ市と合わせて、ご紹介していきたいと思います。
 ブラジル南東部に位置するサンビセンテ市は、人口約30万人のサンパウロ州沿岸の都市。【ブラジル、サンビセンテ、サンパウロ、サントスを含めた地図発注】貿易の港町として有名なサントスに隣接する、海岸の美しい街です。暖かな気候は沖縄とも似ています。そんなサンビセンテ市では、多くの沖縄県出身者が移り住み、各方面で活躍しています。その一人で、サンビセンテ元市長の伊波興祐氏は、那覇市に姉妹都市を結びたいと要請し、1978年10月23日に締結。沖縄県人のブラジル移住70周年の記念にもなりました。その後は、文化、スポーツ、経済と多岐にわたって、互いの交流を図る文化交流事業が始まりました。
 今年の2月。私たち宮城姉妹がブラジル、サンパウロのカーニバル出場に二度目の挑戦を果たそうという時でした。
 「せっかく、時間もお金もかけて渡航するのだから、カーニバル出場以外に、何か出来る事はないか?」
 「那覇市民を代表して、サンビセンテ市の子供達に、沖縄文化(花笠や紅型)とブラジル文化(サンバの羽根)を融合した友好のシンボル『琉球サンバの宮城姉妹』の歌・踊りをプレゼントしたら、喜んでもらえるのではないか?」
 姉と話しながら、そんな思いが膨らみました。早速、那覇市を通してサンビセンテ市の方々を紹介してもらい、現地へ足を運ぶことにしました。
 カーニバル本番が目前に迫る2月18日早朝。サンパウロからサンビセンテ市に向かおうと準備をしていたその時でした。何と! わざわざ市の職員の方が、私たちが滞在していたサンパウロまで迎えに来てくださっていたのです。

【サンバの髪飾りでヴァグネル先生をお出迎え=9月26日那覇空港】

【美しい海岸線にビルが並ぶサンビセンテ市】

【生演奏をプレゼントしてくれた打楽器隊。私の羽根の後ろに実はあの方が…=2014年2月18日、パルケサンビセンテ第3学校】

【沖縄公園にある守礼門にそっくりなオブジェの前で。案内して下さった市の職員、IHAさん(左から2人目)とNAさん(同3人目)=サンビセンテ市、2014年2月18日】

【サンバの髪飾りでヴァグネル先生をお出迎え=9月26日那覇空港】 【美しい海岸線にビルが並ぶサンビセンテ市】 【生演奏をプレゼントしてくれた打楽器隊。私の羽根の後ろに実はあの方が…=2014年2月18日、パルケサンビセンテ第3学校】 【沖縄公園にある守礼門にそっくりなオブジェの前で。案内して下さった市の職員、IHAさん(左から2人目)とNAさん(同3人目)=サンビセンテ市、2014年2月18日】