夕方5時。宜野湾市にある沖縄国際大学の福祉・ボランティア支援室には、地元の中学生たちが集まってきます。ノートや教科書、筆記用具をリュックに入れて。
「最近、おうちで猫を飼い始めたよ」
「『ジョジョの奇妙な冒険』のこのシーンってどんな意味?」。
 おうちのこと、趣味のことを話す中学生の会話で、とてもにぎやかです。
 2014年8月、沖縄国際大学の学生有志30人以上で、宜野湾市に住むひとり親家庭の中学生の学習を応援する活動を始めました。今回から、その活動の様子を学生がリレー方式でつづり、お伝えしていきます。

【初めての学習支援は、中学生も大学生も緊張。お互いのことを知ろうと、趣味や中学校での出来事について話が弾む=2014年8月11日、沖縄国際大学ボランティア支援室】

【ミーティングでブレーンストーミングした意見をグループごとにまとめた資料】

【学生有志15人が集まって、プロジェクトの目標を話し合った初の全体ミーティング】=6月、沖縄国際大学

【子どもたちが主体的に勉強するような宿題の出し方についてのミーティング中=沖縄国際大学、10月24日】

【初めての学習支援は、中学生も大学生も緊張。お互いのことを知ろうと、趣味や中学校での出来事について話が弾む=2014年8月11日、沖縄国際大学ボランティア支援室】 【ミーティングでブレーンストーミングした意見をグループごとにまとめた資料】 【学生有志15人が集まって、プロジェクトの目標を話し合った初の全体ミーティング】=6月、沖縄国際大学 【子どもたちが主体的に勉強するような宿題の出し方についてのミーティング中=沖縄国際大学、10月24日】

 子どもたちの学習の機会は、学校以外にも塾や家庭教師、そろばんなど、さまざまな選択肢が存在します。しかし、これらのほとんどにはお金がかかり、金銭的な余裕がある家庭でないと、受けることができません。結果として、世帯の経済力によって学習の機会に差が出てしまう、という問題を生み出しています。
 宜野湾市の調査によると、児童扶養手当を受給している市内のひとり親世帯の53.9%が年収50万円未満で、50~100万円未満を合わせると7割を超えます。そして、ひとり親世帯の93.9%が養育費を受け取っておらず、借金のある世帯の27・9%が、子どもの教育費のためにお金を借りているという厳しい現実があります(2012年3月末時点)。
 これらの現状を受け、2013年12月、市の担当者から、沖縄国際大学福祉・ボランティア支援室に相談がありました。高校進学に必要な基礎学力に課題があるひとり親世帯の中学生に、学習支援ボランティアを派遣できないかというものでした。

 福祉・ボランティア支援室には、社会福祉士を目指していたり、子どもの貧困に関心を持って学んでいたりする学生が、授業の合間や放課後に集まります。障がいのある学生への支援について議論し、貧困問題について勉強しています。そんな熱い僕たちなので、市からの相談には、地元の中学生の助けになることができればと、二つ返事でOKしました。