こんにちは。今回で「島人の宝・塩」も4回目ですね。今回は、塩蔵食品の塩抜きについてお伝えしようと思っていましたが、変更して、塩の摂取量についてお伝えします。

スムージーにはひとつまみの塩を

塩の摂りすぎはいけませんが、摂らなさすぎも問題。おすすめは自分の体に合った「適 塩」です

血圧が上がる原因は塩の摂りすぎだけではありません

スムージーにはひとつまみの塩を 塩の摂りすぎはいけませんが、摂らなさすぎも問題。おすすめは自分の体に合った「適  塩」です 血圧が上がる原因は塩の摂りすぎだけではありません

 「熱中症対策に塩をとりましょう!」ということが盛んに叫ばれる夏を終えて秋を迎えると、テレビ等で盛んに「減塩」という言葉を耳にする機会が多くなってきました。しかし、本当にすべての人に減塩が必要なのでしょうか? 塩が人間の身体の中でどのような役割を果たしているか、また、塩は本当に健康に悪いのか、適切な摂取量とはどのようなものなのかについてお伝えしていきます。

 さて、突然ですが、みなさんの体重は何kgでしょうか? ちょっと思い浮かべてみてください。
 実は人間の体内には、正常な時で約 1%の塩分が含まれています。例えば体重が 60kgの人なら、 60gもの塩が様々な形で体内に存在しています。塩 60gとは、大さじで約4杯分、だいたいひとにぎり分くらいの量になります。

 ではなぜ、こんなにもたくさんの塩が体内に必要なのでしょうか?それは、人間をはじめ動物が生きていくための身体の基礎機能調節を、塩が担っているからなのです。

 例えば、私たちは心臓が鼓動するから生きていけるのですが、心臓は筋肉からできており、普段意識することはほとんどないですが、脳からの電気信号によって動いています。小中学校の時に、電気は淡水よりも塩分を含む水のほうが伝達が良いという理科の実験をしたことがある人も多いと思いますが、これは体内でも同じことで、体内に塩分があるからこそ、脳からの電気信号をしっかりと伝達することができます。汗をかいたのに水分ばかりを補給して体内の塩分濃度が下がったり、極度の減塩で体内の塩分が足りない状態になると、脳からの電気信号をしっかりと伝達することができなくなるため、手足が痙攣(けいれん)したり、全身の倦怠感に襲われたり、吐き気がしたり、ひどくなると心臓が鼓動できなくなって死に至る場合もあります。また、塩は胃酸を作る役割もしているため、長期間の極度の減塩により胃酸が減少して消化不良を引き起こすこともあります。

・体内の浸透圧を一定にする
・消化液を作り出す
・酸性、アルカリ性のバランスを保つ
・神経伝達を担う
・栄養素の吸収を促進する
・熱を発生させる

 また、これは私の実体験なのですが、低体温で悩んでいる人は、もしかしたら塩不足かもしれません。私はこの塩の仕事に就く前は平均体温が 35°Cちょっとと、ひどい低体温で、免疫力が低いのか風邪をひきやすく、疲れを感じやすい状態でした。しかし、塩の仕事を始めて毎日塩のテイスティングをしていると、1日の塩分の平均摂取量が15g~20gになります。そういった生活を数年続けるうちに、気が付けば平均体温は 36°C後半へとあがっていました。おかげで免疫力も高くなり風邪をひきにくくなり、健康な毎日を送ることができています。特に血圧があがるということも一切なく、標準値をキープしています。

 そして、最近人気のスムージーを継続的に飲んでいる場合や、野菜をたくさん摂取することを心がけている人は、特に塩不足に注意が必要です。野菜や果物には、カリウムというナトリウムを排出する成分が多く含まれています。そのため、野菜を大量に摂取する人が減塩をした場合、体内のナトリウム濃度がぐっと下がってしまい、体調不良を招く可能性があります。さらにスムージーや生野菜に多い酵素も、ナトリウムをはじめとするミネラルがしっかりとあってこそ、その力を発揮することができます。ミネラルは酵素のガソリンなのです。ガソリンがない状態でアクセルをいくら踏んでも、スピードは出ません。スムージーを飲んでいるのになんとなく体調が改善しない、飲んだあと身体が冷えるような気がする人は、ぜひ塩をひとつまみ入れてみてください。