壺屋焼の陶工たちは様々な過程で各自が愛用する道具を用いている。今回は壺屋焼の老舗、育陶園(http://www.ikutouen.com/)を訪問し、焼物成型時に使われるこだわりの道具を紹介してもらった。

トンボを使用しサイズをチェックする窯主

ブイは大物作成時にロクロと底板の間を安定させる大事な道具

削りムラは糸鋸の歯を加工したものでかきおとす

線彫りの美しいラインはフリーハンドで描かれる

毎週水曜日は女将が作る愛情ご飯を皆で頂く。同じ釜の飯を食べる皆は気心知れた仲

トンボを使用しサイズをチェックする窯主 ブイは大物作成時にロクロと底板の間を安定させる大事な道具 削りムラは糸鋸の歯を加工したものでかきおとす 線彫りの美しいラインはフリーハンドで描かれる 毎週水曜日は女将が作る愛情ご飯を皆で頂く。同じ釜の飯を食べる皆は気心知れた仲

 昆虫のトンボのような形をした木製の「トンボ」は、ロクロ成型時5寸、7寸などの規定サイズ通りか確認の為に使用する。熟練した陶工は寸分違わない大きさで次々と作品を仕上げる。皿の内側を均等にならす為には「コテ」が使われる。方言で「シケー」と呼ばれる木製のヘラで、作品のサイズにより大小のコテを使い分ける。

 ここできちんと均等にしないと、でこぼこして歪んでしまい商品にならない。最後は手で成型するが、窯主の高江洲忠さん(63)によると、長年の経験と手先の感触を頼りに仕上げるそうだ。

 窯主が笑顔で持つのはロクロ成型時に使う道具で、「ブイ」と呼ばれる木槌だ。

 大物を作る時などにロクロと板を固定する為に使われる。固定剤として使用するのは製陶用の土で、それをロクロに載せ均等に叩き、板を載せて固定するという昔からの方法が今でも使われている。

 成型作業中に出た削りかすは集められ、捨てるのではなく土を無駄にしないよう再度練り直して製陶用の土として生まれ変わる。