【石垣】3日の尖閣列島戦時遭難者慰霊祭に向けて、八重山農林高校(渡久山修校長)グリーンライフ科2年の生徒9人は6月27日、石垣市新川の慰霊碑周辺で敷地内の草刈りなど整備実習を行った。

慰霊碑前の清掃に汗を流す八重山農林高の生徒=6月27日、石垣市新川・尖閣列島戦時遭難死没者慰霊之碑前

 実習で学んだ管理技術を生かしながら平和や戦争について考えてもらおうと2009年から実施。強い日差しが照りつける中、生徒らは鎌や鍬などを手に汗を流した。

 2年の平安山祐輔さん(16)は「たまたまこの辺に来ることはあったけど事件のことは知らなかった。最初は草が生い茂っていて大変だった。亡くなった方々のためにもきれいにしたい」と汗をぬぐった。

 慰霊碑は戦時中に石垣から台湾へ向かう疎開船2隻が米軍の爆撃を受け沈没・航行不能となり尖閣諸島に漂着した事件の犠牲者を祭ったもので、80人が刻銘されている。

 尖閣列島戦時遭難者遺族会の慶田城用武会長は「遺族が高齢化していく中、生徒たちが毎年やってくれるのはありがたい。この機会に反戦平和への思いを学んで、関心を高めてほしい」と話した。