【石垣】約2万年前の人骨片が発見された石垣市白保の白保竿根(さおね)田原(たばる)洞穴遺跡の発掘作業が2日、終了した。県立埋蔵文化財センターなどの調査チームによると、これまでに約千点の人骨片が出土し、大部分が旧石器時代。全身骨格に近い1体分の人骨含め、少なくとも十数体分が確認され、旧石器人類遺跡として東アジア最大規模という。出土した頭骨も国内最多。専門家は「学術的な価値は計り知れない」と今後の分析を期待する。

旧石器時代の人骨が多数出土するなど注目を集める白保竿根田原洞穴遺跡=2日、石垣市白保(新垣玲央撮影)

 遺跡は新石垣空港建設に伴う調査で見つかり、2010年度から本格調査が始まった。人骨は直接年代を測定したものでは国内最古。旧石器時代の全身骨格の発見は八重瀬町の港川人(約1万8千年前)以来で、性別確定につながる骨盤なども見つかっている。

 今回の調査は12年度からの5カ年計画。人骨片などが埋まった状態を立体的に展示できるよう3次元計測で位置情報をすべて記録している。デジタル技術による復元、DNA分析などを続けており、年度末までに報告書をまとめる。

 遺跡は中森期(グスク時代・14~17世紀)から後期更新世(2万~2万4千年前)までの地層からなる。旧石器時代に当たる地層からの出土は人骨片だけで石器などは確認されていない。