【市塚和枝通信員】イタリアのミラノで働く黒島洋平さんは、今年28歳になる美容師。両親が石垣島出身で、ミラノに来て2年、おしゃれなミラネーゼを相手に毎日奮闘しながら楽しんでいる。

おしゃれなミラネーゼを相手に、奮闘する黒島さん=イタリア・ミラノ

 もともと海外で仕事をしたかったという黒島さん。当初はニューヨークに行こうと思っていたが、イタリアで新店舗オープンの誘いが舞い込んだ。美容師だけでなくファッションの仕事にも興味もあったと、迷わずミラノに来たという。

 黒島さんが現在働いている美容院の名前は数字の8を意味する「オット」。ミラノ中心地に所在するミラノ国立大学の正門前にあり、ミラノ大学の学生たちもよく通っている。

 国際都市ミラノだけあって、お客の割合は日本人3割、イタリア人5割、あとは各国々から訪れる。イタリア語だけでなく、英語も使い仕事をこなす黒島さんは、この2年間、ミラノの人々と接した印象として「自分のスタイルをはっきり強く持っているので、その髪形を大きく変えようという人が少ない」と語る。

 乾燥した気候のため、日本人のように毎日、髪を洗うこともない。くせ毛の人が多いため自分でスタイリングするのは難しく、1週間に1回は美容院で髪を洗い、ブローするという習慣があるという。「私たちはブローがうまくできないと、イタリア人マダムたちの信用は勝ち取れません」と黒島さん。

 目の前の客を笑顔にすることを心掛けるとともに、髪形一つでその人自身、さらにその周りの人も変えられるという事を意識しながら日々、努力を続けている。休日には、異業種の方々と意見交換したり、プロのカメラマンを呼んでモデルメーキャップのテストシューティングにも挑戦している。

 「スタイリングをもっと勉強して、独創的な新しいカットのデザインも考えたい。将来はファッションの世界の仕事もしたい」と夢を膨らませている。