沖縄県内唯一の百貨店・デパートリウボウを経営するリウボウインダストリー(那覇市、糸数剛一社長)は4日、台湾の大手百貨店・太平洋そごうとの提携を発表した。太平洋そごうなどを経営する遠東グループ発行の「ハッピーゴーカード」(HGC)をリウボウで提示すると割引などが受けられる。また、リウボウが目利きした県産品をそごうの物産展に出品。台湾での沖縄物産の認知度やブランド力のアップ、沖縄観光での消費喚起につなげる。

太平洋そごうとの提携を発表したリウボウインダストリーの糸数社長(右から3人目)と、そごうでの物産展に出展する企業の代表ら=那覇市、パレットくもじ

 HGCは台湾人口約2337万人のうち、約1300万人が登録。1万1千以上の加盟店を持つ台湾最大の共通ポイントサービス。今回の提携で、リウボウで買い物する前に「SOGO」のロゴ付きカードとパスポートを提示すると、1日1回限りの5%優待券を発行。対象商品3千円以上の購入で割引サービスが受けられる。30万円の購入につき、そごうで使える約1万円分のクーポン券を渡す。

 さらに、リウボウは26日~8月9日にそごう忠孝館(台北市)で開かれる物産展「日本今昔 全国商品展」への出展企業・商品も「リウボウセレクト」としてプロデュース。百貨店同士が催事に協力し合うのは、業界でも異例のことだ。

 県内からはエーデルワイス沖縄、ナンポー、フォーモストブルーシール、るりあん、沖縄特産販売、中琉物産股份有限公司の6社が約50商品を出品。沖縄物産企業連合が物流・流通面でサポートし、商品PRや市場調査を行う。沖縄ブース全体で1050万円の売り上げを目指す。

 リウボウの糸数社長は「沖縄を訪れる外国人は台湾がトップだが、リウボウの売り上げシェアはインバウンド(訪日外国人客)全体の6%程度。高品質のイメージ、認知度を高めて消費を喚起したい。出展企業も商品づくりのヒントを得て、台湾進出のきっかけにしてほしい」と期待した。

 ■太平洋そごう 台湾全土に8店舗を展開。年間の売上高は1400億円で、新光三越に次ぐ2番目の規模。基幹店の忠孝店の売上高は約500億円。経営する遠東グループはエネルギーや金融、建設、ホテルなど約220社を経営し、全体の売上高は1兆8千億円。