豊見城市豊崎の観光関連用地(12・2ヘクタール)に、台湾の大手セメントメーカー「嘉新水泥」(嘉新セメント・台北市)のグループ会社「嘉新琉球開発合同会社」が約400室規模のホテルや海に面したチャペル、夜間のエンターテインメント施設を兼ねたショッピングセンターを計画していることが5日、分かった。敷地面積は計約3・69ヘクタール。台湾を中心としたアジアからの観光客を呼び込む狙いで、2020年までの開業を目指す。(政経部・平島夏実)

豊崎タウン近辺(沖縄観光コンベンションビューロー提供)

豊見城市の観光関連用地

豊崎タウン近辺(沖縄観光コンベンションビューロー提供) 豊見城市の観光関連用地

 豊崎の観光関連用地は、空港から15分というアクセスの良さや西向きのビーチに隣接している点が魅力。豊見城市豊崎の「沖縄アウトレットモールあしびなー」との相乗効果も期待できる。北中城村の「イオンモール沖縄ライカム」(敷地面積約17・5ヘクタール)に次ぐ規模になるとみられ、体験型工場や飲食店を備えた本島南部最大の複合施設となる。

 同用地の分譲先の候補となっている事業者5社は、嘉新琉球開発合同会社のほか、商業施設を検討している大手不動産会社、ヨナーズホールディングス(豊見城市、與那覇修社長)、上原ミート(豊見城市、上原宏昭社長)、北部の観光施設。土地を所有する県土地開発公社が各社の進出意向や具体的な計画内容を調整した上で、7月下旬に正式に内定する。

 ヨナーズホールディングスは温泉付きのシティーホテルを計画している。ホテル内には全国の特産品を集めた店舗や飲食店を入れ、現在豊見城市平良にある本社機能を移転する。敷地面積は約7300平方メートル。

 上原ミートは、ブランド豚あぐーなどを使ったハムやソーセージの製造体験工場を予定している。つくった製品を試食できるイートインスペースを設け、サンドイッチなども販売する。

 北部の観光施設は県産パイナップルやマンゴーを使った見学型の加工工場を検討している。敷地面積はいずれも約4800平方メートル。

 豊崎の観光関連用地は、県が建設する大型MICE施設(国際会議や企業の報奨旅行を行う施設)の候補地となったものの最終的に選定されなかった。公社は、分譲を希望する事業者を昨年12月からことし2月にかけて募集し、6月29日の選定委員会で二十数社から5社に絞り込んでいた。