【読谷】8月のリオデジャネイロ五輪の柔道66キロ級ブラジル代表として、祖父母が読谷村出身の沖縄県系3世チャールズ・チバナ選手(26)が出場する。村出身者やルーツを持つ人が五輪選手となるのは初めて。チャールズ選手は小学生の頃、稽古で3~4週間村内を訪れたこともあり、柔道関係者や親戚らは大舞台での活躍に期待が高まっている。

チャールズ・チバナさん(左から3人目)と祖母弘子さん(同2人目)、父マリオさん(左)、母碩子さん(右)=2015年9月、サンパウロのチバナさんの実家(読谷村提供)

リオ五輪に柔道ブラジル代表で出場する県系3世チバナさんの活躍を願う読谷村の石嶺傳實村長(前列左から3人目)と山内トヨさん(同2人目)ら親族、柔道関係者=5日午後、読谷村役場

チャールズ・チバナさん(左から3人目)と祖母弘子さん(同2人目)、父マリオさん(左)、母碩子さん(右)=2015年9月、サンパウロのチバナさんの実家(読谷村提供) リオ五輪に柔道ブラジル代表で出場する県系3世チバナさんの活躍を願う読谷村の石嶺傳實村長(前列左から3人目)と山内トヨさん(同2人目)ら親族、柔道関係者=5日午後、読谷村役場

 村役場で5日、必勝を祈願する式があった。「読谷の誇り」が金メダルを取ることを願い、金色で「知花」の刺しゅうが施された黒帯と、読谷山花織のお守りを石嶺傳實村長が親戚に託した。一緒に稽古した読谷少年柔道クラブからの激励金と併せて、五輪までに本人へ届けられる。

 チャールズ選手の祖父は村瀬名波出身の故・知花広繁さんで、祖母は村渡慶次出身の弘子さん(78)。2人は1958年ボリビアに渡り、その5年後にブラジルへ移った。

 広繁さんはサンパウロ市のビラカロン地区の県人会支部長を務めたほか、柔道界の要職を歴任。一族はブラジルで柔道一家として知られる。6階建てのビルで父マリオさん(57)、母碩子さん(58)ら親戚40~50人が一緒に生活する。広繁さんの教えで、毎回の食事を共にする習慣は今も続く。

 広繁さんの姉で村渡慶次に住む山内トヨさん(90)は式で「読谷の皆さんが応援してくれ、誇りに思う」と喜びつつ、6年前に他界した広繁さんがチャールズ選手の雄姿を見られず「残念」と悔やんだ。五輪はテレビ観戦したいという。

 小学生だったチャールズ選手が村を訪れた際、稽古で胸を貸した読谷少年柔道クラブの新垣盛雄監督(69)。「身体能力の高さや闘争心の強さ、猛牛のような柔道のやり方はすごいものがあった」と振り返り、金メダルに太鼓判を押した。

 石嶺村長も「読谷の血をひき、しかも五輪開催地ブラジル代表として出場する。黒帯に願いを託して読谷村から激励したい」と活躍を期待した。