9秒でまるわかり!

  • 海外実習中の沖縄水産高生19人が参院選に投票できないことが判明
  • 実習生は船員手帳もないためファクスによる「洋上投票」もできない
  • 総務省は「現行制度では救済は難しい」として対策は検討していない

 選挙権年齢が18歳以上に引き下げられる7月10日投開票の参院選で、沖縄水産高校の3年生ら計19人が、選挙期間中に国外で漁業実習をしているため、投票できないことが14日、分かった。「船員手帳」を持つ船員は船上で投票できるが、実習生は船員と見なされないため、票を投じられない。同校の銘苅実教頭は「せっかくの権利が無駄にならないよう、全国の高校と連携し、対策を求めたい」と話す。

タグボートにえい航され航行する接岸する沖縄水産の実習船「海邦丸五世」=2012年5月

 同校によると、生徒らは6日から7月15日まで実習船「海邦丸5世」(499トン)に乗り込み太平洋沖で航海技術を学ぶほか、マグロ漁などを体験。乗船する計45人のうち海洋技術科3年の4人と、専攻科15人の計19人が投票権を持つ。

 同校は9日に実習生が投票できないことを知り、14日までにファクスで生徒たちに伝えた。

 総務省選挙課によると、国政選挙の場合、業務として乗船する船員は「洋上投票」制度を利用し、ファクスで船内から投票可能。だが実習生は、制度利用に必要な船員手帳がないため投票できない。

 長崎県でも海外で漁業実習中の高校生が投票できないことが発覚しているが、同課は「現行制度では、救済などは難しい。今のところ対策は検討していない」としている。