小禄が四回に打者一巡の猛攻で一挙に7点を挙げ、逆転。粘る那覇商業を8-7の七回降雨コールドで退け、9年ぶりのベスト8進出を決めた。

小禄-浦添商 4回裏小禄2死一、三塁で上原優作が2点適時打を放つ=セルラースタジアム那覇(新垣亮撮影)

 0-3で迎えた小禄は四回2死から打線がつながり、5本の長短打などで7点を奪って逆転に成功。五回にそれぞれ1点ずつ加え、七回には浦添商業に3点を取られ追い上げられた。八回に2点を奪われ、逆転されたが、降雨のため試合は中断。規定により七回までの試合成立となった。

 野原潤一監督は開口一番に「すっきりしない試合だった。追い上げる展開は予想していたが初めての経験。浦添商業の分までしっかりやっていく」と言葉少なだった。

■浦添商に無情の雨 8回表の逆転が無効に

 浦添商業が「雨」に泣いた。7-8で迎えた八回表、適時打とスクイズで2点を取り9-8としたが、その裏の小禄の攻撃中、無死一塁の場面で、降雨により試合は中断した。雨はいっこうに収まる気配はなく、大会規定で降雨コールドゲームが成立。八回途中の記録は両チームとも無効となるため、七回終了時点のスコアで小禄の勝利となった。

 沖縄県高野連の又吉忠理事長は「規定の適用に問題はなかった」との認識を示した。一方で、八回表で「逆転」したはずの浦添商ベンチや応援団はぼうぜん。試合終了後、父母らが大会本部の係員に説明を求め抗議するなどした。浦添商ナインは敗戦を受け止められずに一塁ベンチ前で泣き崩れた。

 なかなか起き上がれないナインに宮良高雅監督は「理解や納得ができないのは分かるが、ルールは変えられない。ここまでルールを守って頑張ってきただろう」と声を掛けた。

 宮良監督は「こんな形で試合が終わるのは悔しい。選手にとって理解や納得するのは難しいが、最後の最後まで力を出してくれた。誇りを持ってほしい」と話した。(新垣亮)