4年に1度のはずが、この5年余りで4回目になるというから驚く。14日告示された東京都知事選挙である。数の多さに気づけば「何なんだ」と、都民のあきれ気味のため息もむべなるかなと思う

▼10日に参院選が終わったばかりだが、その終盤からにわかに話題をさらったのが都知事選であった。テレビのワイドショーは、国政選挙よりも、首都とはいえ一自治体の選挙に比重を置いているようで違和感があった

▼「崖から飛び降りる覚悟で挑戦したい」と物議を醸した人がいれば、告示の2日前に「後出しジャンケン」と参戦をやゆされた人、突然辞退した人もいて、慌ただしい中で選挙戦の火ぶたが切られた

▼激しい前哨戦の高揚は、選挙への関心を高める効果はありそうだが、主要候補は知名度の高い人たちで、人気投票の様相を呈しているのが気になる。政治とカネの問題で任期途中でつまずいた前のお二人も著名な評論家、学者であった

▼かじ取りを任せることになる候補者の金銭感覚も大事だし、少子高齢化対策、待機児童の問題、東京五輪への対応、震災に強い街づくりと、取り組むべき課題は少なくない

▼予定外の選挙で短い準備期間ではあっても、都民は政策をいち早く説明してほしいと望んでいよう。今、求められているのは人気者ではなく課題解決の名手である。(宮城栄作)