名護市辺野古の新基地建設に伴い沖縄防衛局が実施する24時間の海上警備で、夜間分が12日から中断していることが分かった。夜間使う5トン以上の船の運航に必要な手続きを警備会社が取っておらず、沖縄総合事務局が違法状態の改善を指導していた。

フロート沿いを警備するマリンセキュリティーの警備艇

 夜間は警備船3隻が停泊し、1隻5~7人が交代で周囲を監視する。5トン未満の船では狭くて休憩中の仮眠が取れず、船員法を順守すると5トン以上の船が運航できないため、夜間分の中断に追い込まれた。

 海上警備はライジングサンセキュリティーサービス(東京)が防衛局から受注、子会社のマリンセキュリティー(沖縄市泡瀬)に再委託している。夜間の中断は防衛局との契約違反に当たる。日中も警備船5隻を配置する契約だが、2社には現段階で合法的に運航できる5トン未満の船が4隻しかなく1隻不足している。

 船員法は、5トン以上の船舶所有者に船員手帳を持つ船員を雇い入れることなどを義務付ける。2社は総合事務局船舶船員課の指導を受けて警備員数十人の船員手帳を取得するなど、運航再開の準備をしている。

 抗議船の船長でヘリ基地反対協の仲本興真事務局次長は「夜間は抗議行動がなく、警備はもともと不要。昼間も海上工事が中断している中、税金の垂れ流しであり、全て止めるべきだ」と求める。先に明らかになった労基法違反などを挙げ、「なぜ問題のある会社に発注を続けるのか。防衛局は癒着が疑われても仕方がない」と批判した。

 防衛局は本紙の取材に回答していない。(北部報道部・阿部岳、中部報道部・赤嶺由紀子)