昨年、地元企業の社長で地元出身者の割合は沖縄が94%と6年連続全国一だった(本紙13日付)。離島県で人と人の絆が強い土地柄が影響している-と調査会社は分析する

 ▼実態はどうだろうと、数年前に親から建築関係の会社を継いだ知人に聞くと「倒産からはい上がった会社。従業員とその家族、下請けも含めて同じ家族のようなものだと思っている」と一体感を強調した

 ▼引き継いだ多くの取引先とも厚い信頼関係を築いている。地縁血縁が強く、友人・知人ら周囲の支援や協力が得られやすい経営環境は、他府県よりも会社のトップにとっては大きな支えであるに違いない

 ▼貿易会社を昨年立ち上げた別の知人は、たまたま共同経営者が県内にいたことと、外国人観光客が増えている沖縄は有望だと感じたから拠点を置いた。「のびしろがあり、ビジネスチャンスは大きい」と期待する

 ▼沖縄は起業率も全国トップクラスだが、廃業率も高い。起業しても資金繰りなどがうまくいかず、廃業に追い込まれるケースも目立つ。安定供給やコスト高は懸念材料だが、売り上げ計画に自信をみせた

 ▼いずれの知人も人材確保を課題に挙げた。高い失業率にもかかわらず、募集しても人が集まらないという。来てくれなくては会社の存立にもかかわる。人材が定着できる方策が求められる。(玉寄興也)