天然ガス開発やヨウ素化合物の製造・販売などを手掛ける合同資源(東京、舘良男社長)とエネルギーコンサルティングの祭温(那覇市、大見謝恒慈路社長)は15日、沖縄県内で初めて民間主導による水溶性天然ガス(メタンガス)とヨウ素の試掘調査を行うと発表した。10月に西原町内で着手する。地下水(かん水)に溶解する天然ガスやヨウ素などの資源量を把握。併せて地元企業や研究機関などに連携を呼び掛け、天然ガスの活用やヨウ素の製品開発、温水利用などの産業化や地域活性化の可能性を探る。

水溶性天然ガス・ヨウ素の活用イメージ

試掘事業を説明する合同資源の(右から)田中尚文会長、舘社長、樋口康則理事、祭温の大見謝社長=15日、沖縄総合事務局

水溶性天然ガス・ヨウ素の活用イメージ 試掘事業を説明する合同資源の(右から)田中尚文会長、舘社長、樋口康則理事、祭温の大見謝社長=15日、沖縄総合事務局

 試掘場所は、西原町小那覇の南西石油西原製油所の周辺で2カ所を想定。地表から深さ約500~千メートルの「上層」、約千~1500メートルの「下層」に分け、資源量や濃度を調べる。試掘調査に2億円以上の投資を見込んでいる。

 両社は国から鉱業権(試掘権)の許可を得た後、今年10月~来年3月にかけて調査を実施。来年4月から天然ガスやヨウ素の生産試験を始める予定。同時に民間企業や行政、研究機関や関係団体が連携し、資源活用の検討会を発足させる計画だ。

 県内に水溶性天然ガスとヨウ素があることは1960年代の調査で明らかになっている。ヨウ素は世界的にも日本とチリなどに偏在する貴重な資源。近年、医薬品や液晶関連製品の原料として工業用需要が高まっている。両社はガスも含めて一定の採算が見込めると判断、独自に試掘することを決めた。

 両社は同日、沖縄総合事務局で会見を開き、国や県、西原町、エネルギー関連企業、研究機関などの代表らが出席した。

 合同資源は千葉県で同様のビジネスモデルを展開。天然ガスとヨウ素を採取し、関連企業に販売している。舘社長は「長年培った経験やノウハウを生かしたい。地元の有志の方々と連携し、沖縄のエネルギー自給率の向上、新たな産業振興に貢献したい」と述べた。