【久高泰子通信員】フランスの月刊誌「GEO(地理)」6月号は「日本の亜熱帯地発見」「日本・琉球諸島」と表紙に大きく見出しを取り、16ページにわたって沖縄について紹介している。日本本土とは全く異なる青いサンゴの島として、異国情緒の夢に輝く石垣島の川平湾案内から始まり、各島々の海や動物、やんばるの豊かな自然、歴史や食文化など、沖縄の魅力や特性などを紹介している。

沖縄の歴史や文化、自然について詳しく紹介したフランスの月刊誌

 東京から1500キロ離れた沖縄の地理的位置を示した上で、竹富島、渡嘉敷島、西表島などの白い砂浜、イリオモテヤマネコや赤瓦屋根などのほか、各島の祭祀(さいし)や民族衣装姿などについても描写。東日本大震災後、仙台から石垣に避難し移住している一家も取材している。

 本部町の美ら海水族館や大きな観覧車や米国風レストランが並ぶ北谷町なども掲載し「近くの嘉手納基地で働く2万人の米国人従業員は、ここで故郷への郷愁を抱くのだろう」と感想。また沖縄の健康長寿について語り、泡盛やゴーヤー、シークヮーサーなどの食文化や長寿の里で知られる大宜味村についても触れている。

 世界遺産にも登録された首里城を掲載して沖縄の歴史をひもとき、琉球王国として栄えた15世紀から19世紀までの王府や、海上の交差地としてフィリピンや韓国、中国、日本などと交流していたことも紹介。1879年の明治政府による沖縄併合と同化政策の強要の歴史や、沖縄戦と米軍統治についてもまとめている。

 その他、沖縄独特の「亀甲墓」を紹介、また空想上の動物シーサーは「中国や台湾の守り神の獅子に似ている」として「琉球の一番大きな独特の文化はその霊性」と指摘。日本の神道主義と仏教の影響を受けつつ、沖縄の宗教性は非常に根強く独特で生の本質のマブイが根源にあり、先祖崇拝が強いなどと解説している。最後には観光の最良時期や宿泊先、ダイビングスポットなどの情報も盛り込まれた。