太古の航海を再現・検証する国立科学博物館の「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」メンバーが11日、沖縄県の与那国町で記者会見し、与那国島-西表島間の実験航海で使用する手作りの草舟2隻「どぅなん」「シラス」を初披露したほか、こぎ手メンバー19人を紹介した。一方、12日予定だった出航は台風1号通過後の影響で順延となり、海況の変化を見ながら13日以降に出航する。

完成した本番用の草舟に乗るこぎ手メンバーら=11日、与那国町・カタブル浜(金井瑠都通信員撮影)

 完成した本番用の草舟2隻は、長さ約6・5メートル幅約1・5メートルの7人乗り。プロジェクトのメンバーらが島に自生するヒメガマで製作した。こぎ手チームは与那国島や西表島に住む23~45歳の男女で、これまで練習を積み重ねてきた。

 同日の会見で、「どぅなん」キャプテンの入慶田本竜清さん(33)は「誰も挑戦したことのない偉大なプロジェクトに参加でき、気持ちが高ぶっている。ぜひ成功させたい」と話した。同プロジェクトは与那国島から竹富町の西表島まで渡海に挑戦するもの。西表島までは約75キロ、航海は30時間超を見込んでいる。(金井瑠都通信員)