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  • フタオチョウがさなぎになる瞬間の撮影に宮城秋乃さんが成功した
  • 昆虫研究の第一人者、東清二琉大名誉教授「映像での記録は初では」
  • 宮城さんは地上3mの枝に前蛹を発見。雨の中、はしご上で撮影した

 県指定天然記念物フタオチョウの蛹(よう)化(さなぎになる状態)の撮影に、日本鱗翅(りんし)学会会員の宮城秋乃さん(37)が成功した。北中城村内の森でさなぎになる前の前蛹(幼虫)を見つけ、さなぎになる瞬間を9日午後、ハイビジョンカメラで動画を撮影した。

(1)フタオチョウの前蛹。逆さにぶら下がって2日間過ごす

(2)全身を脱皮する前蛹(幼虫)。中から触角のような形をした抜け殻が出てきている

(3)抜け殻が落ち、表面がなめらかなさなぎになった

(4)蛹化個体のそばで羽化した成虫。左に見えるのがさなぎの抜け殻

(1)フタオチョウの前蛹。逆さにぶら下がって2日間過ごす (2)全身を脱皮する前蛹(幼虫)。中から触角のような形をした抜け殻が出てきている (3)抜け殻が落ち、表面がなめらかなさなぎになった (4)蛹化個体のそばで羽化した成虫。左に見えるのがさなぎの抜け殻

 もともと生息数が少なく、蛹化の瞬間を見るのは難しい。県内昆虫研究の第一人者、東清二琉球大名誉教授は「個体の観察自体は珍しくないが、映像での記録に成功したのは初めてではないか」と話す。

 フタオチョウの幼虫は、沖縄本島に自生するヤエヤマネコノチチやクワノハエノキの葉を食草とし、本島や古宇利島、瀬底島に生息している。ことしは個体数が多く確認され、愛好家の間で「当たり年」とされる。宮城さんは3度目の挑戦で撮影に成功した。

 地上約3メートルのクワノハエノキの枝に前蛹を見つけ、8日未明からはしごの上で観察。雨にぬれながら撮影した。宮城さんは「沖縄には貴重なチョウや自然が身近にあると県民に知ってもらいたい」と語った。