オキナワグランメールリゾート(沖縄市、田中正男社長)がレストラン内で2011年10月に始めた「琉球ロール寿司(すし)体験プラン」がアジアからの観光客に人気だ。ことし6月末までの参加者は、香港からの30~40代のツアー客を中心に計1万4433人(663件)に達した。(政経部・平島夏実)

板前さん(左)に教わりながら巻きずしを作る香港の高校生=6月28日、沖縄市のオキナワグランメールリゾート

 衛生用の白い帽子をかぶることで憧れの“sushi(すし)”の板前になりきれるというエンターテインメント性が評価されている。ホテル側にとっても、具材を変えればアレルギーや宗教上の理由にも手軽に対応できるとのメリットがある。調理場にこもりがちな板前が、利用客とのコミュニケーションを意識する効果もあるという。

 「琉球ロール寿司体験プラン」では酢飯が表になるようにマグロや水菜を巻き、マヨネーズで食べる。もともとは沖縄に滞在している米兵家族向けに企画したが、まもなく、インバウンド(訪日外国人客)の宿泊客や立ち寄り客にもPRを始めた。対応言語は、英語、中国語、韓国語、マレー語。イベント当日はレストラン担当以外のスタッフが通訳として活躍する。

 6月28日には、香港から初めて高校生を受け入れた。教員4人を含め総勢37人。板前の石井基裕さん(47)が「切るように混ぜる」「酢飯は冷めてから巻く」などのポイントを説明した。すし職人に憧れて香港のすし店でアルバイトをしているというモ・チャン・ホイさん(18)は「日本のシェフに直接教えてもらえるなんて」と喜んでいた。