沖縄県の翁長雄志知事は18日、鹿児島県西之表市の馬毛(まげ)島を視察する。米軍普天間飛行場の早期の運用停止に向け訓練移転の可能性を探るとともに、政府が名護市辺野古への新基地建設が「唯一の解決策」とする中、国内世論に県外移設の可能性を発信する狙いがある。県が15日に発表した。

鹿児島県西之表市の馬毛島

 県は、政府が約束した2019年2月までの普天間飛行場の運用停止を求めているが実現は不透明だ。県自ら視察することで運用停止に向けた具体的な動きを加速させたい考え。翁長知事が就任後、訓練移転候補地を訪問するのは初めて。

 馬毛島への訓練移転は、おおさか維新の会の下地幹郎衆院議員がことし5月に県へ提案。県は提案を受け、島にある滑走路の状況などを確認する必要があるとして視察を決めた。島の大部分の土地を所有している男性も訓練移転を前提とした売却に賛同している。

 一方、県は馬毛島を普天間飛行場の訓練や基地の移転候補地として政府に提案することはないとする。ただ、21日の普天間飛行場負担軽減推進会議や月末に福岡県である全国知事会で話題になれば、視察の状況などを報告するとみられる。視察を通し、辺野古新基地建設をはじめとする基地問題の解決策を全国民で検討する契機としたい考えだ。

 県関係者によると、今月10日の鹿児島県知事選で当選した元テレビ朝日コメンテーターの三反園訓氏と翁長知事との会談も近く調整するという。

 馬毛島は民主党政権下で普天間の移転候補地として検討された。