【森田のりえ通信員】慰霊の日にちなみ、北米沖縄県人会文化部(ジョーイ・神谷部長)は6月18日、毎日映画コンクール・ドキュメンタリー映画賞を受賞した「沖縄うりずんの雨」の上映会を県人会館で行った。アメリカでは初めての上映会に集まったのは70人。県系4世のジェナ・浜本さんが司会を務めた。

「沖縄うりずんの雨」上映会で司会を務めたジェナ・浜本さん

 上映に先立ち、東京在住のアメリカ人、ジャン・ユンカーマン監督のメッセージビデオを紹介。タイトルの「うりずんの雨」は、沖縄で3月から5月ごろ降る雨のことで、沖縄の歌人が詠んだ短歌「うりずんの雨は 血の雨 涙雨 礎の魂 呼び起こす雨」をヒントにしたと解説。また英語のタイトル「OKINAWA…The afterburn」は、火が消えてもやけどの痕が深く残っている意味だと伝えた。

 ユンカーマン監督は、12週間の地上戦で県民の4人に1人の住民が命を落とした沖縄戦のトラウマは今も続いているとし、慰霊の日が近づくと、今も沖縄戦の後遺症で体調を崩す人がいるのは、沖縄問題が解決されていない証拠だと訴えた。

 また4月に起きた元米兵による女性暴行殺人事件のような事件がくり返し起きる背景や、基地内でも数多くの性暴力が起きている現状を紹介し、70年間も米軍基地が存在する意味があるのかを考えたいと、制作の意図を語った。