【川崎】60年以上にわたり川崎市で沖縄の芸能を継承してきた川崎沖縄芸能研究会は17日、市内の鶴見公会堂で第1回組踊研修部研修発表会を開いた。研究会として組踊の公演は1990年以来26年ぶり。研修部は沖縄から立方と地謡の伝承者を招き、3年がかりで発表にこぎ着けた。下地健士部長は「組踊とはなんぞやから始まってようやく発表まできた。継続して深めていきたい」と話した。24日も上演する。

川崎沖縄芸能研究会が3年がかりで復活した組踊の研修発表の舞台=17日、川崎市の鶴見公会堂

 49年に研究会設立後、51年から組踊を上演してきたが、指導者や後継者の不足などで途絶えていた。6年前から「復活」の機運が高まり、3年前から沖縄から指導者を招いて本格的に学んできた。

 出演者は琉舞や歌三線を学んでいる人たちだが、組踊は初めて。独特の発声や発音、歌の意味や歌い方など文字通りゼロからのスタートだったという。

 演目は「執心鐘入」に取り組んだ。本番では、組踊「素人」ならではの粗削りな面はあったが、指導した伝承者も「3年間の稽古が実を結んだ」とたたえた。宿の女役を務めた舞踊家の後藤由記子さん(50)は「古典の最高峰を学ぶ機会となり貴重な経験となった」と古典芸能の奥深さを再認識した様子だった。