米軍北部訓練場(国頭村、東村)内でヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設工事を再開するため、政府は19日、配置する機動隊員をほぼ倍増する。これまで県警が1日約60人程度で警備していたが、19日から本土の応援隊員を現場に投入。県警と合わせ、1日当たり百数十人規模で警戒に当たる。建設現場の一つである東村高江のN1ゲート前に市民が車両を置いているため、N1にも隊員を配置し、車両の強制撤去を視野に入れる。

米軍北部訓練場N1地区ゲート前で対峙する市民らと機動隊=18日、東村高江

 政府は北部訓練場内に四つのヘリパッドを建設し、名護市辺野古では米軍キャンプ・シュワブ内の陸上工事も開始する考え。二つの基地で抗議する市民を排除するため、本土から500人の機動隊員を送り込む。

 県警も機動隊員と各警察署からの応援隊員、不測の事態を警戒する刑事らで250~300人規模の要員を確保し、本土の隊員と合わせ最大で約800人の警備体制を敷く見通しだ。

 北部訓練場では、22日にも基地内にある3カ所の建設現場(N1、G、Hの各地区)に資機材を搬入し、着工する。

 18日はN1ゲート付近で、多摩ナンバーの機動隊車両が、本土の応援車両として初めて停車。配置に向けた準備を本格化した。

 同日までに警視庁、神奈川、千葉の両県警などの機動隊車両が北部訓練場付近で確認されている。抗議する市民らは建設予定地の中でも特に、1カ所に二つのヘリパッドを建設する計画のN1地区で、着工の警戒感を強めている。

 18日時点で十数台の車両をゲート前に止め、資機材を搬入する工事車両の進入を阻止しようとしている。

 これに対し、県警は16日、車両を撤去するよう市民らに警告した。19日は警告に従って車両を移動するかどうか見守り、従わなければ着工前にレッカー車などを使い、強制撤去する方針だ。