1987~90年に発刊された沖縄発のマンガ雑誌「コミックおきなわ」が、文化庁のメディア芸術アーカイブ推進事業に採択され、電子書籍化される。原本をデータ化した上で販売するほか、一部を無料公開する予定。事業を担う株式会社コミチャンの島袋直子代表取締役は「連絡先が分からないマンガ家、広告先、一般読者へ掲載許可を取る必要がある。情報提供を呼び掛けたい」と話している。(学芸部・与儀武秀)

電子書籍化される「コミックおきなわ」を手に情報提供を呼び掛けるコミチャンの島袋直子代表取締役=那覇市久茂地・沖縄タイムス社

 「コミックおきなわ」は87年4月に創刊された沖縄初の月刊マンガ雑誌。23号から隔月号になり、90年に30号を発刊後、休刊した。新里堅進、田名俊信などの漫画家のほか、大城ゆか、仲宗根みいこら新進作家も作品を発表。現在、希少号は古書店などでプレミア販売されている。

 文化庁の同事業は、マンガ、アニメーション、アートなどのメディア芸術作品で資料的価値が高いものをアーカイブ化して保存し、公開・販売する。「コミックおきなわ」の電子書籍化は今年6月に事業採択を受けた。版権を保持する丸正印刷の原本を、株式会社Nanseiが電子化。コミチャンはマンガ家らに掲載の許可を求め、電子書籍ストアでの販売手配を行う。事業費は約400万円。

 「コミックおきなわ」元編集長でもあるコミチャンの島袋代表取締役は「30年前の雑誌だが『電子書籍化したら?』という声が多かった。掲載されている漫画家さんや広告主、私も載ったことがあるという人に掲載許可を得たいので、広く連絡を呼び掛けたい」と話している。問い合わせ、連絡先は同社、電話098(833)1900。