【南城】南城市は19日、市知念社会福祉センターで、最後の公立保育所の来年度民営化方針を説明する「市民意見交換会」を開いた。市は「同じ規模なら、民営化した方が年間4700万円の市民負担軽減になる」と理解を求めたが、市民からは「公立を1園残すとしていた市が、方針転換した理由を知りたい」と要望が出るなど平行線をたどった。会合は22日まで市内4地区で行われる。

南城市最後の公立保育所の民営化問題について、市と住民が議論した「市民意見交換会」=19日、市知念社会福祉センター

 古謝景春市長らは民営化を進める理由について(1)公立6園の法人化で、同じ保育サービスで年間3億円の予算を縮減できる(2)ニーズの把握は保育所ではなく市が担っていく-などと約100人に説明した。

 公立の存続を求める市社会福祉法人立保育園園長会の竹千晶会長らは、貧困世帯や障がい児保育など市が福祉ニーズを把握する重要性を上げ、「民営化にノーではなく、最後の1園だから残してほしい」と訴え。別の法人園園長は「公立の全廃は子どもたちにとっていいことなのか。議論を尽くすべきだ」と訴えた。

 保育園児2人や小学生の息子と参加した知念地区の女性看護師(34)は「市はお金の話ばかり。民営化で何がどう変わるのか、もっと本質の議論をしてほしい」と話した。