沖縄県教育庁は20日、米軍の新基地建設が計画されている名護市のキャンプ・シュワブ内の一部区域を、新たな遺跡「長崎兼久遺物散布地」に認定した。辺野古崎の陸地と海辺から石器や土器などの埋蔵文化財が多数見つかり、文化財保護法に基づく遺跡の一種、遺物散布地と認めた。範囲内には新基地予定地も含まれる。工事する場合は、本格的な調査が必要となるため、政府の移設計画に影響が出る可能性がある。

 名護市教育委員会は昨年から、シュワブ内で現地踏査や試掘を続けてきた。その結果、昨年2月に文化財「碇石(いかりいし)」を発見。以降、貝製品や土器などが相次いで見つかり、県教育庁は同市の申請を受けて昨年11月に計17点を文化財に認定。20日には遺物散布地認定と併せて、新たに11点を文化財と認めた。

 シュワブ内にはほかにも七つの遺跡があり、一部区域が建設予定地にかかる。文化財保護法では遺跡で工事が計画された場合、記録保存に向けた詳細な調査が求められ、名護市の稲嶺進市長は「法にのっとりしっかりと調査する必要がある」とコメント。このため、工事の遅れも予想される。