民間気象会社ウェザーニューズは20日までに、今夏、沖縄地方で発生する「ゲリラ豪雨」が昨年比2・2倍の「80回程度」になるとの予測を発表した。太平洋高気圧のへりに沿って湿った空気が入りやすくなる7月下旬と8月中旬は発生確率が高まると予想され、専門家は「局地的に大雨をもたらす黒い雲を見かけたら、落雷や川の増水に注意してほしい」と呼び掛けている。(社会部・知念豊)

 短時間に局地的な激しい雨が降る「ゲリラ豪雨」について、同社はユーザーからの報告に加え、独自の雨量解析を基に発生予想回数を算出している。沖縄地方では、7~9月にかけ「80回程度」と予想した。

 「ゲリラ豪雨」は、強い日射で暖められた空気の上昇気流によって急速に発達する積乱雲がもたらす。最終的に支えられなくなった大量の雨粒が、雷を伴い局地的に激しく降る仕組み。 ことしは昨年発生した「37回程度」の2・2倍になる計算。台風が多く、全体にまんべんなく雨が降った昨年に比べ、ことしは太平洋高気圧が西に張り出し、湿った空気が入り込みやすくなることから発生回数が多くなるとみられている。

 「スコール」や沖縄で言う「カタブイ」も同じ現象で、原因となる積乱雲は黒い色をしているのが特徴。

 また、局地的な大雨で河川が増水し、鉄砲水を引き起こすこともある。2009年8月には那覇市樋川のガーブ川で鉄砲水が発生し、川で作業をしていた4人が流され犠牲になった。

 琉球大学理学部の山田広幸准教授(気象学)は、都市部の川や水路はコンクリートで覆われている所が多いため、雨が降ると一気に水が流れてくると説明。「黒い雲を見たら、川には近づかないでほしい」と注意を呼び掛けた。

 【ゲリラ豪雨とは】 明確な定義はないが、10キロ四方の狭い範囲内で30分から1時間ほどの短時間に30ミリ以上の激しい雨が降ることを指すことが多い。