【八重山】八重山への国立自然史博物館の誘致に向けた推進委員会(会長・中山義隆石垣市長)主催のトークセッション「八重山は島全体がミュージアム」が17日、石垣市民会館であった。ベストセラー「バカの壁」で知られる解剖学者の養老孟司東京大名誉教授、生物学者の池田清彦早稲田大教授、山田吉彦東海大教授の3人が登壇。八重山の島々の魅力を語りつつ、自然史博物館の在り方や八重山誘致への期待を語った。

トークセッションで八重山の魅力を語った(左から)養老孟司さん、池田清彦さん、山田吉彦さん=石垣市民会館

 池田さんは、八重山を訪れた約50年前と今の環境の変化などに触れながら、保全と観光資源として活用に向け持論を展開。「自然史博物館が来れば観光と研究の拠点にし、いかに人と自然が共生を図り、自然をネタにもうけるかを考えるのも大事」とした。

 養老さんは海外の例から「博物館を上手に生かすのはなかなか難しい」とし、「八重山の環境はもっと使えるが、そこにいる人々がどれだけ熱心かで決まる。箱物がまずいのは、できると安心してしまうこと。安くても生きて動くような博物館を考えてほしい」と話した。

 山田さんは「特徴ある島々で自然と一体となって人が生きているのが魅力。八重山を見ると日本全体の流れが見える。そんな場所に自然史博物館ができるならば面白い試み。本当に島々全体が博物館になってほしい」と期待した。

 関連イベントで八重山3市町などが主催の「小中高校生研究発表会」もあり、児童・生徒が自然などをテーマに報告。カップラーメンの残り汁を使う「安全なゴキブリ駆除」をポスター発表し、注目を集めた登野城小6年の根原花奈さん(11)は「いろいろ質問されて良かった。次の実験に生かせそう」と笑顔を見せた。

 二つの催しは同日あったシンポジウム「沖縄に国立自然史博物館を!」の関連企画。トークセッションの3人は八重山の魅力を発信する「八重山自然大使」に任命された。