西原町掛保久区の玉城善友さん(80)の家庭菜園にトロピカルフルーツの「ササップ(トゲバンレイシ)」が実を付けている。玉城さんの友人で7歳まで南洋諸島ロタ島で育ったという新川幸信さん(78)は「南洋では年中たわわに実り、おやつ代わりだった。玉城さんの家で見たときは懐かしさでいっぱいだったよ」と大事そうにササップを持ち上げた。

二つに切り分けたササップ

ササップの実を誇らしげに見せる玉城さん(左)、新川さん

二つに切り分けたササップ ササップの実を誇らしげに見せる玉城さん(左)、新川さん

 西インド諸島や中南米などが原産地で、果実1個の重さは約1キロ。トゲトゲが表面を覆う見た目から、ドリアンのようにクセがあると思われがちだが、バナナとパイナップルをミックスしたような爽やかな味という。

 約20年前、玉城さんが通勤途中の浦添市内の露天市で苗木を買い求めた。特別な手入れもせず、木はすくすくと成長し約6メートルの樹高になった。

 5年前から昨年まで毎年2~3個の実を付けたが、ほとんどが台風で落果。今年は5月ごろから花芽が咲き、5個実を付けたため台風の来ぬ間に収穫し、未熟ながら大きい実を新川さんにプレゼントした。

 玉城さんは「少し酸味がありヨーグルトのよう」、新川さんは「冷蔵庫で冷やすと味も一段とうまい。アテモヤのようでクリーミー」とササップ談議に花を咲かせていた。(翁長良勝通信員)