【東京】沖縄の歌と笑いの祭典「第5回琉球カーニバル」が23日、東京都内の北沢タウンホールであった。昼夜2回のステージのうち昼の部では沖縄本島、宮古島、石垣島、奄美の喜界島を代表する4人の民謡歌手が熱唱。四つの島々の個性豊かな島唄に約170人の観客が酔いしれた。

沖縄や奄美の島唄の魅力を伝えた琉球カーニバル=23日、都内の北沢タウンホール

 「安里屋ユンタ」や「トゥバラーマ」といった沖縄の代表的民謡だけでなく、喜界島に伝わる悲しい物語を歌った「むちゃ加那節」などが披露された。出演者による島それぞれの方言や文化の違いなどについてのトークもあり、軽妙な語り口でも会場を沸かせた。

 宮古島の「クイチャー」でフィナーレを迎えると、会場の熱気は最高潮に。ステージ前に踊りの輪ができ、南国ムードが広がった。

 与論島出身で、都内で居酒屋を経営する中山敏彦さん(53)は「まるで故郷に帰った気持ちになった。明日からの励みになる」と感激した様子。三線を勉強中の宇野一美さん(49)は「同じ南国でも島によってこれほど違う。とても勉強になった」と話した。

 昨年に続き2度目の出演となった北海道出身の堀内加奈子さんは「声比べができる楽しみがある。島歌のファンが増えてくれれば」。実行委員長で那覇市出身の安里朝夫さん(54)は「年々参加者も増えてうれしい。今後も沖縄の魅力を発信していきたい」と意欲を示した。(小笠原大介東京通信員)