「南風」の読みにはなじみがあるが、頭に「白」がつくと何の意味になるか。ご存じの方も多いであろうが、「白南風(しらはえ)」とは、梅雨明けのころに吹く南風のことをいう

▼湿っぽい暖かな風が吹いていた28日、気象庁は関東甲信地方の梅雨明けを発表した。入梅は平年より3日早かった上、明けは平年より7日、昨年と比べると18日も遅く、長梅雨だった

▼白南風が吹くと、やがていろんな色が風景に映える真夏へと変わっていく。週末には隅田川をはじめ花火大会が予定されており、各地で夜空が切り絵のように彩られる時期になる

▼新宿エイサーまつりもあり、色とりどりの衣装を着たエイサーシンカが目抜き通りを埋める。銀座ではカラフルな沖縄の魚たちが、街行く人に水槽から涼を届けている。東京の夏に沖縄は欠かせないものとなっていると感じる

▼からっと晴れ、心も澄ませてくれないか…と思うが、そうもいきそうにない。梅雨の間、水源地にまとまった雨が降らず、取水制限が始まっている。少雨が続けば制限が拡大し、生活への影響も懸念されている

▼今年はかなりの猛暑の予想である。すでに毎日のように熱中症で倒れる方が出ている。エアコンやペットボトルを友として、熱中症対策を心掛けたい。皆さん、夏の彩りを楽しみながらも、気は緩めることなくご自愛を。(宮城栄作)