運輸安全委員会は28日、2年前にピーチ・アビエーションの旅客機が那覇空港へ着陸前に異常降下したトラブルについて、機長の操作ミスで高度が下がり、副操縦士や管制機関が異常に気づくのが遅れたことなどが原因とする調査報告書を公表した。機長はレーダー誘導による着陸が5年ぶりだった。

 報告書などによると、同機は着陸に向けてレーダー誘導で高度約300メートルを飛行。機長は同型式機で初めてのレーダー誘導による着陸で、管制官の指示に的確に従おうと、着陸手順の確認に気を取られた可能性を指摘。機体が本来の降下地点より早く高度を下げた原因として、機長が意図せず降下開始の操作をした可能性があるとした。

 一方の副操縦士は、着陸前の確認事項や管制官との交信に追われていたため機長が高度を下げる操作に気づかず、自動操縦で高度を維持していると思い込んだとした。管制機関は機長が指示なく降下を開始することを想定しておらず、発覚が遅れたと指摘した。

 同委員会はピーチ社に対し、声に出して操作確認するコールアウトの規定化など、また管制機関に対しては高度指示の徹底などそれぞれ再発防止策を求めた。

 異常降下は2014年4月28日に発生。新石垣空港から那覇空港へ向かうエアバスA320-214型が、那覇空港の北約7キロで高度72メートルの海面近くに異常接近した。警報装置や管制官からの指示などを受け、再上昇して着陸をやり直した。乗客乗員計59人は無事で、機体に損傷はなかった。