沖縄科学技術大学院大学(OIST、恩納村、ジョナサン・ドーファン学長)は、ミサワホーム総合研究所(東京、佐藤春夫社長)、ピューズ(東京、大沼伸人社長)と連携し、太陽光から作った電力や熱を利用する高温多湿地域向けの住宅、交換式バッテリーを使った電気自動車(EV)システムの実証実験を8月以降に始める。再生可能エネルギーを有効利用するシステムを構築し、地球温暖化対策、インフラ整備が不十分な発展途上国や島しょ地域での応用を目指す。

太陽光を使って除湿し、水による冷房機能を備えた住宅と、バッテリー交換が可能なEV車=日、恩納村・沖縄科学技術大学院大学

 OISTの敷地内に実験設備が設置され、3者の代表らが28日、関係者向けに取り組みを説明した。

 ミサワホーム総合研究所との共同研究は住宅の屋根に太陽光パネルを設置し、発電時の余熱で室内の乾燥剤を繰り返し乾燥させて除湿。水を壁に循環させて室内を冷やす放射冷房システムも備える。電力を直流(DC)で供給することで、各住宅間で電力を融通する仕組みも検討する。屋根に降った雨水、除湿水分をためて、庭の散水などに活用する。

 ピューズは太陽光の電力を軽量で交換が容易なバッテリーに蓄電し、効果的に活用するEVシステム構築に取り組む。非常時のバックアップ電力として、エリア内のエネルギーの自給自足を目指す。

 OIST側代表研究者の北野宏明教授は「企業と連携を深め、統合的なシステムのパッケージとして世界に提案していきたい」と述べた。