【台湾で知花徳和】台湾で開催中の文化交流事業「島(とう)嶼(しょ)音楽季2016」に県内から参加している音楽家と読谷村の自治会長らは15、16日の両日、台湾台東県の都蘭村を訪れた。標高2500メートル級の山脈と、太平洋に面した場所で暮らすアミ族の伝統的な生活様式や工芸作品を視察。自生する樹木の樹皮で衣類を制作するなど、豊かな自然と密接に関わる台湾先住民族の生活文化に理解を深めた。

沈太木さん(中央)から説明を受ける読谷村渡慶次自治会の小橋川清史会長(左から2人目)と同村儀間自治会の知花辰樹会長(右から2人目)=16日、台湾台東県都蘭村・アトリエ「巴奈達力功」

 一行は16日、台湾に自生するカゴノキの樹皮で帽子やウエディングドレスなどを制作する沈太木(スンタイム)さん(83)のアトリエを見学。沈さんはそれまで途絶えていた伝統的技法を20年前に復興。その功績に対し2010年に台湾政府から「原住民族工藝薪伝奨」を受賞した。沈さんは「アミ族の文化を理解してほしいというのが創作の原点。沖縄の方の訪問に感謝する」と語った。

 読谷村渡慶次自治会の小橋川清史会長(34)は「技法が失われず発展する事を願うと同時に、伝統の保存継承は私たち世代の責任だと改めて感じた」と強調した。