東村がパインの新品種「ゴールドバレル」のブランド化に取り組んでいる。本年度から生食用の出荷基準を糖度15・8度以上と厳格化。1玉2千円前後と高価格だが、ジューシーな甘さが人気を集め、量販店などでの売れ行きは好調だ。シンガポールや香港への輸出も決まり、村担当者は「信頼性を高め、増産につなげたい」と意気込む。

高級パインとして店頭に並ぶゴールドバレル=日、那覇市・デパートリウボウ

 ゴールドバレルは県農業研究センター名護支所が2007年に開発した新品種。11年ごろから村内の直売所・サンライズ東で販売している。

 1玉平均2キロと通常のパインに比べて大玉で、甘みが強い上、酸味が弱いのが特徴。糖度は20度近くになるものもある。

 実が大きくなるため茎が倒れやすく、支えの鉄パイプを導入するなど栽培には手間と費用がかかる。糖度が高いのでカラスやイノシシの被害にも遭いやすい。

 同村は12年にゴールドバレル研究会を設立。農家や県なども参加し、栽培方法の確立やマーケティングを実施し、ブランド化を目指している。農林水産課の吉本久也課長補佐は「ブランド化で農家所得の向上につなげたい」としている。

 高級パインとして徐々に浸透し、県内外の量販店で取り扱いが広がっている。生産量は12年の6トンから、15年は55トンと9倍以上に増えた。

 同研究会はより信頼性を高めるため、本年度から出荷基準を昨年の平均糖度15・8度以上に厳格化。基準をクリアしたパインに東村のタグを付けて売り出している。

 6月に香港であった沖縄フェアで試食会を開き、高評価を得た。香港のバイヤーから「すぐに入荷してほしい」と要望されたという。県物産公社は高級フルーツとしてアジアを中心に売り込んでおり、シンガポール高級百貨店への出荷も決まった。担当者は「高品質で自信を持って売れる」と話した。(政経部・照屋剛志)