【北京共同】中国の改革派雑誌「炎黄春秋」の幹部交代人事を中国当局が強行した問題で、発行元の出版社社長を長年務めてきた改革派の重鎮、杜導正・元国家新聞出版署長(92)が31日までに共同通信の取材に応じ「文化大革命(大衆を動員した権力闘争で多数の死者が出た1966~76年の政治運動)のやり方だ」と当局を批判した。

インタビューに答える中国の元国家新聞出版署長、杜導正氏(共同)

 交代人事は、改革志向の独自の編集方針を貫く同誌を標的にした習近平指導部による言論統制の一環との見方がある。同誌はこれまでもサイトの一時閉鎖など当局の干渉を受けてきたが、杜氏は、今回の措置は特に「異常」で、背景も「全く分からない」と指摘。旧知の政府幹部らに助けを求めたが、取り合ってもらえないという。

 同誌を監督する文化省系団体は、社長だった杜氏の退任などの幹部人事を12日付で一方的に通知。その後、団体関係者が押しかけて出版社を「占領」したり文化当局者が社内を捜索したりした。杜氏はこうした行為を、文革時代に毛沢東に忠誠を誓う「造反派」が敵対勢力を弾圧した際のやり方に例えた。