おおぎみ食堂の看板メニュー「ミックス」(750円)は、しょうが焼き、とんかつ、目玉焼き、サラダが一つの皿にドカンと盛られ、さらにごはんと小そばが付く。初めて食べる人はそのボリュームに驚くという。

一番人気の「ミックス」。しょうが焼き、とんかつ、目玉焼き、サラダとボリューム満点

店主の大城朝子さん(右)と姉の正江さんが店を切り盛りする

一番人気の「ミックス」。しょうが焼き、とんかつ、目玉焼き、サラダとボリューム満点 店主の大城朝子さん(右)と姉の正江さんが店を切り盛りする

 特にニンニクの効いたとんかつが評判で、うわさを聞きつけて県外から「ミックス」目当てに来る人もいるという。味の秘訣(ひけつ)は、手作業ですりおろしたニンニクを豚肉に漬け込むこと。店主の大城朝子さん(61)は「手間をかけると味が違う」と話す。

 辺土名高校の寮の調理員として働いていた朝子さんが、退職後、2010年に店を始めた。姉の正江さん(69)と2人で切り盛りする。

 昼時になると、近くの大宜味村役場の職員ら常連客でにぎわう。野菜炒めやポークタマゴ(いずれも600円)、三枚肉そば(550円)など、食べるとほっとする家庭の味が魅力だ。

 料理には、朝子さんの愛情が垣間見える。野菜炒めにとんかつを添えたり、チャーハン(600円)に目玉焼きを乗せたりと、日によって変わる“おまけ”が付く。「家族に食べてほしいものを、同じようにお客さんにも振る舞う感じ」だという。

 冬に人気のみそ汁(600円)にも刻んだニンニクが入る。まろやかな味になる。「ニンニクは体にもいい。お客さんは皆、あまり風邪ひかないよ」と胸を張る。

 朝子さんは常連客に「おばちゃん」と親しまれ、客は食べ終わったら自主的にカウンターまで皿を運ぶ。まるで家庭のような雰囲気が味わえるのもおおぎみ食堂の魅力。朝子さんは「お客さんに助けられている。皆家族みたいで、楽しいですよ」と笑った。(北部報道部・西江千尋)

 【お店データ】大宜味村大宜味195。営業時間は午前10時半~午後5時。土日定休。駐車場あり。電話0980(44)3964。