店内の窓から東シナ海を一望できる、素材にこだわり抜いた沖縄そば店。だし汁にうま味調味料は一切使わず、豚肉やかつお節、昆布などを10時間以上煮詰めている。

トロトロになるまで煮込んだてびちそば=嘉手納町水釜・海が見えるそば家

「お客さまの笑顔がうれしい」と話す、小橋川嘉敦さん(左)と妻の京子さん

トロトロになるまで煮込んだてびちそば=嘉手納町水釜・海が見えるそば家 「お客さまの笑顔がうれしい」と話す、小橋川嘉敦さん(左)と妻の京子さん

 大衆フレンチレストランを経営していた小橋川嘉敦さん(57)が、13年前に一念発起して沖縄そば店に店を変更。店内は当時のレストランの名残があり、落ち着いた雰囲気だ。入り口には芸能人やスポーツ選手などのサインもたくさん並び、多くの人たちから愛されていることが分かる。

 天然素材だけを使っただし汁は、それぞれの味をしっかりと残しながらも、あっさりと飲める。小橋川さんは「麺とスープの絡みが重要で、10年かけて今の味を出すことができた」と笑う。自慢のだし汁を使ったそばは、定番の沖縄そばや軟骨ソーキそば、中味そばで提供。肉を控えている人には、たまごそばや千切りこんぶそばもある。どのそばも三つのサイズから選べ、料金も470~850円と幅広いのがうれしい。

 トロトロになるまで煮込むてびちそばは、箸で簡単に肉が外せる軟らかさ。自慢のスープや麺にもよく合う。ボリュームたっぷりながら、スープの最後の一滴まで箸が止まらないおいしさだ。

 そば以外にもジューシー(170円)や白米(110円)を用意。黒糖ときび糖で煮込んだ小豆を使用したぜんざいも人気で、素朴で優しい甘さが口いっぱいに広がる。

 食べた人の笑顔や「ごちそうさま」の声が何よりも励みになるという小橋川さん。「世代を超えて通ってもらえるような、多くの人から愛されるお店にしたい」と意気込んでいる。(中部報道部・仲間勇哉)