まちにいながら伊平屋島の味が楽しめる店がある。島出身の名嘉幸子さん(55)が営む名護市大南の「幸ちゃんそば」。島産モズクをふんだんに使ったそばで、そばのまちに新しい風を吹き込む。

名嘉さんお薦めの「幸ちゃんそばじゅーしーめーセット」

赤いセメント瓦の店構え。名嘉さん(左)と姉2人の笑い声で店内はいつもにぎやかだ=24日、名護市大南

名嘉さんお薦めの「幸ちゃんそばじゅーしーめーセット」 赤いセメント瓦の店構え。名嘉さん(左)と姉2人の笑い声で店内はいつもにぎやかだ=24日、名護市大南

 島の食材を使うことにこだわった。伊平屋村漁協製造の島産モズクを練り込んだ細麺に、豚や鶏などからだしを取った少しこってりのスープが合う。

 メニューはソーキそば、三枚肉そば、軟骨を塩漬けにしたスージィカーそば(各600円)、3種の豚肉が味わえる幸ちゃんそばじゅーしーめーセット(700円)の4種。

 モズク麺は1日100食限定で、入荷状況によっては100食以下になることもある。

 「まちなかで食堂をやるのが夢だったんですよ」と名嘉さん。20代のころ、島で5年ほどそば店を営んだが、農協に転職。夢だった店に再び挑戦するため、退職を機に市内に移り住んだ。

 「そばの食べ歩き、人が集まる場所も人に食べてもらうのも好きだったから」と笑う。

 開店したのは9月11日。赤いセメント瓦に木のぬくもりのある店は、これまた島の大工さんにお願いして建ててもらった。姉2人とめいが店の運営を支える。

 店は早くも「名護にできた小さな伊平屋」のようだ。客とゆんたくすれば共通の知り合いがいることが分かり、名嘉さんの笑い声が店内に響く。

 昼時は特ににぎやかで、名嘉さんを慕って開店からすでに4回通っている客も。名嘉さんは「いつでもウエルカム!」と明るく呼び掛けた。(北部報道部・榮門琴音)