これが沖縄そばの「こし」なのだろうか。つるつるで独特の歯応えのある麺は、並の沖縄そばのように4、5回かんで飲み込むには惜しい。かんで楽しいもちもち感だ。

つるつる・もちもちの食感が楽しめる「まるやすそば」

大忙しの昼時を終え笑顔のスタッフたち。左端はオーナーの安次富春也さん=中城村泊

つるつる・もちもちの食感が楽しめる「まるやすそば」 大忙しの昼時を終え笑顔のスタッフたち。左端はオーナーの安次富春也さん=中城村泊

 もともとうどんなど県外の生麺文化に興味があったというオーナーの安次富春也さん(36)が試行錯誤の末つくったオリジナル生麺。「『はなまるうどん』フランチャイズの立ち上げなど、開業前に勤めていたJCC(糸満市)で勉強させてもらったおかげ」と控えめに語る。

 スープも独特だ。豚骨、鶏がらなどを使う動物系、カツオやいりこなどの魚介系、リンゴや長ネギといった野菜系の3種のだしを上品にブレンドした。「普通のかつおだしでない味わいでお客さんがおいしいと感じてくれたら」と安次富さん。コストはかかるが、JCCで学んだ合理的な経営はリーズナブルな値段での提供も可能にした。

 人気は本ソーキ、軟骨ソーキと三枚肉が載る「まるやすそば」(大690円など)。健康志向の人には北中城産アーサとゆしどうふの「アーサそば」(大600円など)もある。「護佐丸そば」(880円)は、うるま市具志川にある兄弟店のまるやすにはない中城の独自メニュー。まるやすそばのトッピングにてびちも載せた豪華版だ。

 店の周囲はその護佐丸の居城だった中城城跡のほか、湧き水や拝所などの集まる地域の大切な場所。そこで営業する感謝を込め、2013年5月のオープン前から従業員たちは周辺の掃除を欠かさない。そのためか、客の7割は地元。放課後には店は子どもたちのたまり場にもなる。安次富さんは「これからも地域のことを大切にする店でありたい」と話していた。(中部報道部・前田高敬)