暑さが厳しくなってきた。夏バテの体にうれしいのが、するすると食べられる冷たいざるそば。道の駅おおぎみの2階にあるそばの店「美ゅうびゅう」は、大宜味村で生産されたそば粉を100パーセント使用した日本そばを提供している。

大宜味産のそば粉を使った「十割そば」。目の前に広がる東シナ海を眺めながら食事を楽しめる

ざるそばを求める人で賑わう店内=大宜味村根路銘

大宜味産のそば粉を使った「十割そば」。目の前に広がる東シナ海を眺めながら食事を楽しめる ざるそばを求める人で賑わう店内=大宜味村根路銘

 「大宜味産のそばをもっと多くの人に知ってもらいたい」と、村上原の兼城剛さん(41)が2012年に開店した。村内では3農家が休耕地などを活用してそばを栽培。新たな特産品として期待が高い。

 農家から仕入れたそば粉と、軟水のみで作る「十割そば(900円)」は、つなぎを一切使わない。そばの香りが口の中にふわっと広がる自信作だ。今の時期は、5月に収穫した香りが強い新そばが食べられる。

 県内で十割そばを出している店は少なく、中南部からその味を求めて来るリピーターもいるという。

 そばつゆにもこだわる。日高昆布、かつお節、シイタケからとったダシに、みりん、しょうゆ、粟国の塩などをブレンド。そばのうま味をやさしく引き立てる。

 さらに、店内からの眺めが涼を添える。国道58号をはさんで海沿いにあり、窓の外には東シナ海が広がる。テラス席に出ると、落差約30メートルの「親川滝」が目の前を流れる。水音を聞きながらそばをすするのも、また楽しい。

 東京のラーメン屋や、那覇の沖縄そば屋で5年間修行した兼城さん。5年前に大宜味のそばに出会った。他の麺に比べ繊細で、その日の湿度で加える水の量が微妙に変わる。多ければ麺がくっつき、少なければ切れる。

 「大宜味のそばは、そのままでも十分おいしい。その味を出すため一生懸命作るだけ」。兼城さんのこだわりは尽きない。(北部報道部・西江千尋)