「他にはないものを作りたかったんです」。那覇市の第一牧志公設市場のすぐ近くに、ポークたまごおにぎりを出す店がある。パリパリののりに炊きたての白米。具材はとんかつやエビマヨ、ナーベラの天ぷらなど、一風変わったものばかり。大きく口を開けてほおばると、新しいポークたまごおにぎりに出会える。

エビフライに、大きなウインナーなど、さまざまな食材が入ったおにぎりに心が躍る

店内ではいつでもできたてのポークたまごおにぎりが香りが漂う=那覇市松尾

エビフライに、大きなウインナーなど、さまざまな食材が入ったおにぎりに心が躍る 店内ではいつでもできたてのポークたまごおにぎりが香りが漂う=那覇市松尾

 店主の清川勝朗さん(45)は大阪府出身。沖縄に移住して15年が過ぎた。13年前にカフェをオープン。「干支を一周したので、新しいことにチャレンジしたかった」とポークたまごおにぎりに着目し、去年の11月に店を構えた。

 「片手でぱぱっと食べられるでしょう。大好きなんです。中に挟むのを工夫したら毎日食べられるんじゃないかと思って。ポークの塩辛さと、卵、のりのバランスが絶妙」。おにぎり談義は一度話し出すと止まらない。開店から半年ほどしかたっていないが、基本の3種類を残してメニューは3度作り替えた。食材の数だけ試食は続く。いつのまにかおなかはポッコリ膨らんだ。

 土地柄、店には多くの観光客が訪れる。外国人には「トンカツキャベツポークたまごおにぎり」(300円)が人気。日本人には「ナーベラ天と自家製油味噌ポークたまごおにぎり」(350円)も好まれる。ポークが入らない「オニオンリングとウインナー フレンチドレッシング」(300円)は自信作だ。

 お客さんの反応が何よりの楽しみ。おにぎりを食べてうなずく人、「おいしい」と思わずつぶやく人を調理しながら横目で見つめ、心の中でガッツポーズする。お弁当屋の端っこに置かれていたポークたまごおにぎりにスポットライトを当てた清川さん。「世界の大発明やと思ってます」。「沖縄のソウルフードを世界へ」と夢はまだ終わらない。(那覇担当・我喜屋あかね)