ドアを開けると、明るい店内に甘い香りが広がる。ロールケーキやショートケーキの定番からプリンまで、たっぷり食べ応えがあり、あっさり甘い食感のクリームが「アルヴェール」の商品の特徴だ。

甘さを抑えたクリームをきめ細かいスポンジで包んだ「とよさき愛ロール」

「たくさんの種類の中から好きなケーキを選んでほしい」と話す糸村均さん=豊見城市豊崎

甘さを抑えたクリームをきめ細かいスポンジで包んだ「とよさき愛ロール」 「たくさんの種類の中から好きなケーキを選んでほしい」と話す糸村均さん=豊見城市豊崎

 13年間慣れ親しんだ那覇市田原から、豊崎に店を移して6年目。生クリームをきめ細かいスポンジで包んだ「とよさき愛ロール」(税込み1242円)の味は、市内外のリピーターに親しまれている。ケーキ作り40年余で代表の糸村均さん(61)は「ケーキ好きな方の要望に応えたい」と新商品開発に余念がない。

 いちごピューレ入りのクリームを使ったショートケーキ(302円)は人気がある。チョコレートもクラシックショコラ(335円)、ビッシュショコラ(356円)とバリエーション豊富だ。

 もう一つのチョコ「ショコラ・オ・アンブラ」(324円)は小麦粉の代わりに米粉を使用。「アレルギー体質の方にもケーキをおいしく食べてほしかったんです」と糸村さん。そのほか大豆や卵、牛乳を使わないケーキや焼き菓子を各種そろえている。

 日ごろお客さんと接して、ケーキを食べたくても食べられない人が意外に多いことに気付かされた。今では保育園のクリスマスや誕生会に子どもにケーキを持参させようと、アレルギーケーキを買い求めに訪れる保護者も多い。糸村さんは「バリエーションが多いとうれしいですよね」と笑顔をみせる。

 那覇時代から作り続ける「でっかいシュー」(648円)、卵黄と生クリーム、牛乳を使い、柔らかな食感の「なめらかプリン」(324円)も定番になった。「わくわくした顔で店に入って来るお客さんを見ると、気合が入ります」と表情を引き締めた。(南部報道部・天久仁)