宮古島市の姉妹都市・岡山県津山市から移住してきた片本元弘さん(56)、洋子さん(56)夫妻が経営する、同店自慢の一品は、軟らかくてジューシーなチキンカツだ。旧平良市と津山市が姉妹縁組を結んだのは、ちょうど50年前の1965年。半世紀のつながりに「縁」を感じ店を開いた片本夫妻は「両市の懸け橋になりたい」と意気込んでいる。

チキンカツがついたハヤシライスはコクがあり、人気を集めている

姉妹都市の岡山県津山市から移住し店を開いた片本元弘さん(右)、洋子さん夫妻=宮古島市平良東仲宗根の「エビス食堂」

チキンカツがついたハヤシライスはコクがあり、人気を集めている 姉妹都市の岡山県津山市から移住し店を開いた片本元弘さん(右)、洋子さん夫妻=宮古島市平良東仲宗根の「エビス食堂」

 以前から沖縄移住を模索していた夫妻。移住先として本島や石垣も悩んだが、津山の知人の「宮古島とはつながりが深い」との助言に背中を押された。もともと津山で7年半経営していた同店を宮古島に移転する形で、店をオープンさせたのは昨年4月末。最初は島での生活と店の経営、双方に戸惑ったが、そのギャップを楽しみながら続けてきた。最近ではなじみの客も増え、毎日充実しているのだという。

 人気のチキンカツは軟らかなモモ肉を使用。棒状のチキンカツに掛けるソースは、おろししょうゆやハニーマスタード、スイートチリなど6種から選べ、飽きさせない。

 チキンカツ3本定食(450円、1本増しでプラス100円)のほか、コクがあるカレーライス(450円)やハヤシライス(同)にも、チキンカツを1本(100円)から添えられる。昼食時の出来たて弁当(400~450円)も人気だ。

 「今後は津山の名産などを宮古島で紹介する機会をつくっていきたい」と話す元弘さん。洋子さんは「地域に密着し、食事も低価格で提供していきたい」と笑顔を見せる。

 これからも津山と宮古島の懸け橋となり、子どもからお年寄りまで立ち寄れるアットホームな雰囲気の店づくりをしていくつもりだ。(宮古支局・新垣亮)