北谷町浜川の国道58号から、路地へ抜けるとひょっこり現れる「すばcafe Rinkul」。店主の垣花健さん(39)が、外人住宅を改装し、1年半前にオープンした。

特製のタレで味付けし揚げた鶏肉と、かつおだしの効いたスープがよく合う鶏そば

店主垣花さん(中央)が集めた昔懐かしい雑貨が並び、レトロで落ち着いた雰囲気の店内

特製のタレで味付けし揚げた鶏肉と、かつおだしの効いたスープがよく合う鶏そば 店主垣花さん(中央)が集めた昔懐かしい雑貨が並び、レトロで落ち着いた雰囲気の店内

 店内は、垣花さんが趣味で集めたという1980年代ものを中心とした雑貨や食器が並び、ジャズが流れる。外観も含めレトロな雰囲気は、カフェそのもの。「コンセプトは女性が一人でも来やすい店」。入店してからそば屋とわかり、驚く客もいるという。

 一押しは、特製だれに漬け込み揚げた鶏もも肉が載る鶏そば(650円)。「子どものころ食べて、沖縄そばに鶏も合うのかと衝撃だった。そば屋をやると決めた15年前から、ずっと出したかった」こだわりの逸品だ。さっぱりとした甘みのあるスープと細麺に、甘辛いたれの効いた鶏肉がよく合う。

 垣花さんはバーで働いていた20代から、そばを食べ歩いては、理想の味を求めてきた。「バーは結婚し子どもができるとお客さんが離れてしまうことも。家族が増えても、いくつになっても、来てもらえるそば屋を出したかった」

 県産の食材をふんだんに使い、スープはじっくり煮込んだ豚骨と、風味のいいかつお節でだしを取る。舌の肥えた地元のお年寄りが「おいしい」と太鼓判を押す味。カウンターでゆったり楽しむ大人に、座敷でくつろぐ家族連れ。思い思いのスタイルで、食事を楽しむことができる。

 そばは、ソーキや三枚肉などの定番に加え、客の要望に応えて作った、ポークたまごそば、から揚げを載せた鶏唐そばなど8種類。セットメニューもある。6月からはそぼろを辛口にそばだしで仕上げた新作のHOTそぼろ(780円)を始めた。「お店が動けば動くほど、メニューも進化する。お客さんと一緒にお店を育てています」(中部報道部・下地由実子)