うるま市の女性暴行殺害事件で、殺人や強姦(ごうかん)致死などの罪で起訴された元米海兵隊員で軍属の被告(32)について、最高裁第2小法廷(小貫芳信裁判長)は3日までに、東京地裁で裁判員裁判を開くよう求めた被告の請求を棄却した。1日付。被告の公判は那覇地裁で行われる。

 最高裁が裁判員裁判を開く裁判所の移転請求について判断を示したのは初めて。弁護人の高江洲歳満弁護士は「最高裁の決定なので抗議することはない」と受け入れる考えを示した。

 決定書で小貫裁判長は「裁判員は法律に従い、公平な裁判をする義務を負っている」と指摘。報道や抗議集会の影響で反基地感情が高まった県内では、公平な裁判が期待できないとした被告の主張を退けた。

 千葉勝美裁判官は補足意見で「裁判員が被告に憎悪を抱く個人的な体験をしていない限り、公平な審理を怠るとは考えにくい」と指摘した。4人の裁判官全員が一致して棄却した。